258_ついにシャクに遭遇 4/8 灰汁抜きのはてな?
お父さんは、山菜は強いアルカリ性で、それをとるのが「灰汁抜き」だと思っていました。
でも良く考えてみるとおかしいんです。
山菜がアルカリなら、灰汁抜きには酸性の物を使うはずなのに、なぜアルカリ性の木灰を使う? おかしくないですか?
それで採集してすぐのシャクを水に入れて水のpHを計ってみました。今の水道水のpHは7.2あったのですが、
一時間後 6.6
四時間後 5,9
五時間後 6.4
と変化しました。つまりシャクから酸性物質が出ているのです。
シャクを採集した時の茎の部分のpHは6.1でした。
それでネットで調べたら、なるほどと思う説明がありました。
灰汁とは草木灰を水に浸して上澄み液をすくった物を言い、主成分は水酸化カリウムで強いアルカリ性です。これを使って食品の有害な物質や嫌な味を出す物質を抜いたことから、食品の中の有害な物を「灰汁」と言うようなったようです。
灰汁の正体ですが、これはネット記事を使わせて頂きます。
山菜に含まれる灰汁はちゃんと処理しないと病気の原因にもなるようです。
お父さんは、重曹を入れてpH8.5にした水を加熱して85℃にして2分間シャクを入れ、水に浸しました。水のpHは重曹の関係でpH8.1でしたが、10分後に水を替えてpH7.6になり、30分後には7.7になりました。シャク自身はのpHは根本の方で6,6になりました。
重曹を使うと、灰汁は良く抜けて、毒草が混じっていても死なないようになりそうです。でも味がなくなるので、定番の食塩が一番良いのでしょうね。
この記事の中には、どの食材に何を使うかも書いてありました。昔の人が試して見つけた方法は貴重です。見つけた人の失敗やうまくいったお話があれば、理解し易いし、凄く面白いんですけどね。
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