お父さんは、会社を辞めてから、年金をもらいながら１年間アルバイトをした。

　３月に確定申告をした、くそ真面目に。税金を払うのは義務だ、それで収入が少ない人を助けるからと思った。

　稼いだ金は、コロナで４年間合えなかった、海外や、遠くに住んでいる家族に会いに行ったりして、お金はほとんど使った。

仕事を始める時に、会計担当の人に相談したんですよ。
「税金の事を考えたら、個人会社にした方がいいのかなあ？」
そう聞くと、
「税金は個人で10%、会社にすると20%。個人のままでいいんじゃないの」

ところが現実は違うーーーー

　収入は年金だけになった。「お金はないけど、なんとかなるだろ」と思ってのんびりしていました。

６月になって、年金事務所と市役所から手紙が届きました。天引きの社会保険料と市民税の通知だ。「うわーー、こんなにたくさん、どうやって払えっていうの！」(その年の支払い額は６月に知らされる。罰金ではありません。)

　市民税と社会福祉保険料がこんなに上がるとは知らなかったあーーーーーー！。市民税と社会福祉保険税に毎月６万円、病院に２万円、家賃55,000.、食費80,000円。これだけで215,000.もう無理じゃあ。

　ドバドバ銀行口座の残金が減り、もう来月で限界だ。

　家賃タダで住める家を見つけてもらった。将来起業してもうまく行きそうな、お金が「たぷたぷ」ある所だ。市民税は滞納して、何より急ぐのは引越しだ。

　お金は後で返せるのに、銀行に行っても６５歳を超すと貸してくれないんだ。年齢制限なしの仕事に応募しても、返事すらもらえない。

　最後の最後は、消費者金融だけだ。

　個人会社にして、経費を計上し。利益ゼロにしておけば、税金もなし、社会保険も市民税も少額で済んだはずだ。

　知らなかったー、無知はダメダだあー。　勉強代とするには、金額が多すぎたー。